王子駅を降りると、駅の西側には飛鳥山があり、その反対側は王子製紙の工場があった一帯で、現在は「お札と切手の博物館」や国立印刷局の印刷工場などがある。
「お札と切手の博物館」は日本におけるお札の最初のものから現在に至るものまで、また2024年に予定されている新札まで展示されている。
紙幣は当初重い鉄銭が持ち運びに不便な為に貨幣の預かり証として中国四川地方で発行されたもので、それが時代の経過と共に偽造防止の為に高度な印刷技術を用いて印刷される紙幣になっていったものだが、これが現在では無形のデジタルカレンシーに変わりつつあることを考えると、時代の変化とお金の考え方が変わっていくことが理解されて面白い。また、最近の日本のインフレ傾向を考え、2024年に発行される紙幣は旧円10円または100円に対し、新円1円になるのではないかとの予想もある。
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