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再生医療の現状−3

歯:東京理科大学はマウスの胎児から歯のもととなる組織を採取して体外培養し、エナメル質や象牙質など複雑な構造を持った完全な歯を作ることに成功した。歯周病の悪化には神経と血管の再生が必要になるが、歯根膜細胞シートにより歯周組織の再生が検討されている。

皮膚:再生医療の中で最も臨床応用の進んでいる分野で、患者自身の細胞を利用する場合、他者の細胞を利用する場合とがあり、共に生着可能になっている。ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング製品化済。

膵臓:東京大学はiPS細胞よりランゲルハウス島にすることに成功した。このランゲルハウス島をマウスに移植すると血糖値が低く保たれることも分かった。

肝臓:肝臓は一部を切り取っても再生するので、他人の肝臓を移植することが行われているが、肝臓が作製出来ればドナーは要らなくなる。横浜市立大学はiPS細胞よりミニ肝臓を作りマウスの体内で機能させることに成功した。東京女子医大ではバラバラの肝臓の細胞より立体的な肝臓を作製し、200日以上効果が持続した。

腎臓:熊本大学ではマウスES細胞およびヒトiPS細胞から世界で初めて糸球体と尿細管を伴った3次元の腎臓組織を作成することに成功。これが実用化されれば人工透析患者の方々は一生続くと思われた人工透析が不要になる。

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