筋トレの必要性
運動をすることが体に良いことは誰でも知っているが、運動の内容としてウォーキング、ジョギング、マラソン、テニス、ゴルフ(カート利用の場合は運動にならない)、サイクリングなどの有酸素運動だけで満足している人々が多い。
健康を維持する為には、有酸素運動だけでは筋肉量が落ちてロコモティブシンドローム(運動器症候群:変形性膝関節症、骨粗しょう症などにより自立した生活が送れなくなる)になる可能性が高い。この為に有酸素運動に加えて筋トレが必要になってくる。
あるいは上記の有酸素運動時に、1kgのアンクルウェイトを両足に付ける、重りを入れた運動靴を使う、バックパックに重い荷物を入れて運動を行う、ウォーキングにはインターバルで速歩を入れるなどを取り入れると有酸素運動と同時に筋肉の強化が出来る。
筋肉の役割としては頑健な体になることにより強度の高い運動に耐えられることだと思われてきたが、これ以外に各種の重要な役割があることが分かってきた。
@免疫力の強化:米国の調査では一日5分の筋肉強化運動でも免疫力が強化され、運動をしない場合は筋肉はむしろ体に炎症を起こす物質を出していくことが報告されている。
A体温の上昇による免疫力アップ:筋肉の多い人は、インフルエンザなどの感染症になりそうな時に筋肉より熱を出して体温を上げて免疫力を活性化させ、病気を予防する。
Bリンパ球の増加:筋トレにより筋肉を強化すると、風邪や肺炎時には筋肉を分離してグルタミンを作り、グルタミンによりリンパ球が増加して更に免疫力を上げる。
C糖尿病より健康な体へ:血液中の糖を取り込む能力がアップされる為に血糖値が高く糖尿病と認定された人々でも筋力強化により血糖値を下げて糖尿病より健康な体に戻すことが出来る。また、ホルモンを出して動脈硬化を防ぐ効果もある。
D高血圧の解消:筋肉運動をすると血管内に一酸化窒素が増えて血管の若返りになり、高血圧の解消にもなる。
筋トレの後は筋肉の損傷を修復する為に体内のアミノ酸が消費されるので、アミノ酸を筋トレ後30分から1時間以内に摂取する必要がある。牛乳、チーズなどやアミノ酸飲料が勧められる。このことにより筋肉量が増えていく。
脂肪を体内に多量に蓄積している場合は筋肉の増強は困難である為に、まず脂肪を減少されることが必要。この為に有酸素運動を行い、節食をし、動物脂肪分の摂取を抑えて脂肪分を減少させて、その後に筋力の増加を図ることがポイントになる。
追記:筋肉増加の為にプロテインを飲む人が増えているが、その際にアルギニンの含有量に注目し、アルギニンの摂取量を増やすと男性ホルモンの強化になる。「アミノバイタル」のゼリーには含有量が多い。但し、一度に多量の蛋白質を摂ると消化するのに肝臓に負担がかかる為に、午前・午後と分けて合計3−4G程度に留めること。
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