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両国、江戸東京博物館内展示
C棟割長屋




長屋は一つの棟を数戸に区切った借家である。なかでも、棟の前後で部屋を分ける形のものを、(棟割長屋)と呼んだ。過密都市江戸の代表的な庶民住宅である。平屋または2階建てのものもあり、屋根は柿葺(こけらぶき)で仕切りの壁は薄く、火事にもろかったことから焼屋とも呼ばれた。長屋は大小さまざまあるが、いわゆる「九尺二間の裏長屋」と呼ばれるものが多かった。これは、間口9尺(約2.9メートル)奥行き2間(約3.9メートル)の約3坪の広さで、居室部分は4畳半ほどあった。この模型は間口2間奥行き2間の規模で居室部分6畳の広さがある棟割長屋の一部を復元し、中の様子を表現したものである。

戸口を入ると土間があり、すぐに部屋になっている。土間は台所兼用で、床上に置き竈がある。部屋は押入れもなく、夜具は片すみに積んでおき、衣類は風呂敷・行李にしまっていた。こうした狭い場所に、ふつう親子3・4人の家族が住んでいた。(館内掲示より)

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