染井門の前には六義園の名前の由来が掲示されている。柳沢吉保が本園を設計する際に紀州和歌の浦の景勝や、「万葉集」や「古今集」から名勝を選び、六義園の園内にこれらの名勝を写す八十八の景勝地を作り、名勝にちなんだ名前を園内の各所に付けている。このために和歌における基本的な分類である六義を庭園の名前としたもの。
以下東京都掲示より、
六義とは詩道の根本を構成する六つの「体(たい)」のことである。
「賦」(ふ) 感想をそのままのべたもの 「比」(ひ) 例をとって感想を述べたもの
「興」(きょう)外物にふれて感想を述べたもの 「風」(ふう) 民間で行われる歌謡
「雅」(が) 朝廷でうたわれる雅正の詞藻(しそう)
「頒」(しょう)宋廟頌徳の詞藻(しそう)
以上が詩経大序(しきょうだいじょ)にいう六種の分類であり「六義」といいます。この詩経から因んで「六義園」と名付けられました。
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