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震災のロジスティックス(熊本地震):

今回の地震の状況を見ると、過去に繰り返された災害対策の問題点が再び出てきて被災者を応援しようとする人々に何故同じ問題が繰り返されるのか疑問を抱かせる。

被災者に対する救援物資が送られているにも関わらず被災者に届いていない。避難所に置ける水、食料、仮設トイレ、毛布、薬、子供用品など緊急に必要な物資が充分に無く、被災者に困難な生活を強いている。

この理由としては、@道路の閉鎖により輸送出来ない。A緊急車両優先で物資の供給用トラックが円滑に通れない、B被災地において物資の仕分けをする人手が少ない。C避難所に配給される物資は被災者が必要とする物資に必ずしも合致しないなど。

@道路の閉鎖:今回の災害にオスプレイが使われたことが注目されている。オスプレイは中型輸送ヘリCH46に比較して搭載量は3倍、速度は3倍、航続距離は4倍になると伝えられている。航続距離が長ければ給油の時間が不要で、搭載量3倍x速度3倍以上の輸送能力があることになる。このCH46の9機以上の輸送能力を生かし、ヘリ空母と組み合わせて被災地に近く停泊させ、ハブとして近くの商船に物資供給可能な港からヘリ空母へピストン輸送させれば被災地への緊急物資の供給能力は飛躍的に向上することは間違いない。また、オスプレイの着陸地点よりはドローンを多用化すればきめの細かい配送が出来る。日本がこの態勢を整えて東南アジア地域の災害救助に当たれば各国より感謝される。

A緊急必要物資が届かない:緊急車両に準ずるものとして緊急物資の輸送トラックが優先されるべきだが、物資の中身と緊急度が結びついていない為にどのトラックを優先するべきか分からない。この為に一旦すべて大都市の物流センターに集めて宛先別、品目別、緊急度別に分別し、緊急度の高い品物を輸送する順にトラックを通す。

A被災地の人手不足:大都市の物流センターで物資の仕分けが出来ていれば、被災地での市町村役場、ボランティアなど物流に不慣れな人々による仕分けが不要となる。大都市であればボランティアもテント、食料持参、遠距離の運賃負担が不要になる。

B需要と供給の不一致:上図@に示されているように、初期段階でデータセンターで被災地のニーズが一元管理で処理されていないことが原因になる。

これらの問題点は通常の商売上の問題点と同じなので、物流業者を集めて検討し政府内において災害対策におけるロジスティックスの一本化を図るべきと考える。



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