「涅槃のうさぎ」溝口まりあ
この絵は画家の祖母が前年に亡くなくなった為に、その情景を涅槃図として表現したもの。涅槃図は仏教において釈迦が入滅した際に、釈迦を慕っていた人間や動物が集まった情景を描いたもので、様々な絵が仏教画として描かれている。
この考え方を基にしてこの絵を見るとうさぎの形をした人々や動物が集まっていることを現していることになる。
この絵の面白さはうさぎの表情にあり、考察しているうさぎ、観察しているうさぎ、怒りまでもその表情で伝えているので、一般的な悲しみで統一された涅槃図とは異なる点にある。
絵画は古くは動物などの形を後世に伝え、王や領主などの偉大さを讃え、宗教の教義を伝えるなどの様々な目的に使われると共に、次第に人間の内面を表現する手段に使われて来た。
この絵は人間の内面と同時に死者の世界を具体的に自身の感性から生み出したもので珍しい試みと言える。この絵に関する問い合わせは03-3405-6449アドバイザーグループまで、
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