ガンにならない為に:
ガン細胞は日々数千発生しているが、これらのガン細胞は体内の免疫細胞により破壊されて死滅する。このことから、ガンにならない為には年齢と共に落ちてくる免疫細胞数の減少と活動低下を防ぐことが重要になる。
ガンの発生する主因は繰り返しの体内に対する刺激であり、喫煙、タバコ、塩分過剰、熱い食品や冷たい食品や刺激の強い食品などを日々の生活から除かなければならない。ガンの最新医療-III 治療、ガンの最新医療-II 予防、ガンの最新医療-I、検査、
@ 免疫細胞:免疫細胞には生まれながらに持っている自然免疫の好中球、マクロファージ、ナチュラルキラー(NK細胞)と出生後に病原体などとの接触により獲得される適応免疫のキラーT細胞、B細胞とがあり、これらがお互いに連絡を取り合い体内のガン細胞や体内に侵入してきた細菌やウイルスなどを死滅させる。
A 免疫力変化:年齢による免疫力は30歳を100%とすると、50歳で50%を下回り、70歳ではわずか10%になる。長寿とガンは密接に関係があり、ガンにならない人は長寿になる。調査の結果でも長寿者ほど免疫細胞が多く、活発に動いている。
B 免疫力アップ食品:免疫力アップに効果的な食品としてはネバネバ食品であるオクラ、納豆、モズクやメカブ、長芋、とろろ昆布、レンコンなどからのムチン摂取により鼻・口・小腸・大腸などの粘膜を覆っている粘液を多くして細菌、ウイルスなどが粘膜に直接接触するのを防いてこれらの侵入を阻止する。ガムを長く噛んでいると唾液が出て粘膜保湿すると同時に抗菌物質が出る、噛むことにより脳の血流が増加し脳の活性化に役立つ。十割そば、玄米(ヌカに多い)、メカブ、レンコンなどからリポポリサッカライドを摂取するとマクロファージの活性化や、糖化を防いで糖尿病予防になり、長期に摂取するとアレルギー体質を直す。免疫力をアップする為にはムチン、リポポリサッカライドが有効になるがこの両方を摂取出来るのがメカブとレンコンなのでこれらをコンスタントに食べる食習慣は重要になる。また、米国ガン研究所で発表しているデザイナーフーズピラミッドによれば、ニンニク、キャベツ、大豆、ショウガ、ニンジン、セロリ、たまねぎ、茶、ターメリック、玄米、柑橘類などがガンを防止する効果が高い食品とされている。特にニンニクは免疫力アップだけでなく、動脈硬化予防、アルツハイマー予防、シミ防止などの効果がある。ガン予防に効果のある野菜・果物、
C リンパ:リンパの流れを良くして体内の老廃物を排出する為には、階段の1段飛ばしなどでふくらはぎを動かすこと、入浴で血行を良くする、腹式呼吸で腹圧を上げると足や腸などからリンパ液が流れ込む「乳び槽」(内臓の奥、背中に近い)が押されてリンパ液が一気に流れるなどが有効になる。鎖骨の奥にリンパの出口があるのでリンパの流れを良くするためには肩を大きく回す運動が有効。リンパが良く流れると見た目も若々しくなる。小さな老廃物は静脈から、大きな老廃物はリンパから排出する。
D 体温上昇:体温が1度上昇すると免疫力が30%向上するので体温上昇に役立つ栄養素であるキムチのカプサイシン、ショウガのショウガオール、ネギの硫化アリルを摂取する。肉や卵のタンパク質はエネルギー変換時に発熱するので体温上昇に有効。体温上昇に有効なのは入浴で40度Cのお湯に10分入り、その後の体温を37度Cから39度Cに保つと免疫力が上昇する。体内温度が37度C以上になると風邪菌は死滅する。
E 運動の重要性:スタンフォード大学が70万人のスマホの加速度センサーより世界中の人々の1日当たりの歩数をチェックした所、1位が香港の6880歩、中国全体で6189歩、日本人は中国人についで多く6019歩。香港は2016年に日本を抜いて男女ともに世界で一番の長寿国となっており、毎日の歩数と長寿が密接に関係することが分かる。
F 香港が長寿世界一(2016年:厚労省調べ)になった理由は、朝一番の太極拳、午前の飲茶、世界一良く歩く、薬膳料理を好むなど健康のヒントは多い。中国人は冷たい食品は避けて体温の低下を防ぐ。飲茶は高タンパク、低脂肪、温野菜など健康的である。これを日本人の行動に置き換えると朝のラジオ体操、朝食の玉子や魚などの蛋白質の摂取、味噌汁による温野菜があり良く似ているが、日本人は冷たい生もの、漬物・味噌・醤油・魚や加工食品の腐敗防止に塩を多く使用するなど塩分の過剰摂取が問題になる。塩分を落とすためには一晩水に浸して塩抜きしてから翌日調理するよう心掛けることが大切。飲茶と陳皮、
それでもガンになった場合は、そのガンに対する治療数が豊富な病院を選択できるかどうかが生か死かの分かれ目になる。(毎年2月末に発行される週刊朝日MOOKはその際の参考になる)
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