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フランスが夢見た日本-
陶器に写した北斎、広重


セルヴィス・ランベール(平皿 鴨の親子図)
(c)photo muse'e d'Orsay/rmn



フランスが夢見た日本-陶器に写した北斎、広重
参考: 河鍋暁斎「暁斎楽画」鴨の親子 千葉市美術館蔵

日仏交流150周年記念、オルセー美術館コレクション特別展、2008年7月1日(火)〜8月3日(日)東京国立博物館 表慶館

本展によせて オルセー美術館主任学芸員 フィリップ・ティエボー氏が語る

展示されるテーブルウェアは19世紀の貴重な装飾美術品で、ジャポニズムの歴史の中でも重要なものです。「セルヴィス・ルソー」(ルソーのテーブルウェア)といいますが、製造販売元がルソーということです。

ウジェーヌ・ルソーは1886年にフェリックス・ブラックモンという画家に、日本版画にある図柄を使ってテーブルウェアを作って欲しいと依頼しました。彼はまず「北斎漫画」や北斎の浮世絵を研究し、鳥や花、魚などをモチーフに120種類の食器を製作し、1867年のパリ万博に出品しました。これが大評判となり、多くの受注を獲得し、1930年代初めまで継続的に作られました。

特徴はサイズの異なる複数のモチーフがひとつのお皿に配されていることで、それらの組み合わせを変えることでいろいろな種類のデザインが出来ます。こうしてテーブルセットに日本の図柄を使うことが大流行しました。

1874年には、ルソーがもうひとり別の画家に注文をしなくてはならないほど人気が高まっていました。そこでセーブル国立製陶所の装飾画家アンリ・ランベールに違ったものを作るように注文しました。そのテーブルウェアが「セルヴィス・ランベール」です。こちらは手描きで、風景をお皿全体に描いています。

開館時間:午前9時30分-午後5時
(ただし金曜日は午後8時まで、土・日・祝日は午後6時まで。入館は閉館の30分前まで)
観覧料:一般:当日1000円、前売800円、団体700円、大学生/高校生:当日700円、前売500円、団体400円、中学生以下は無料

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