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日本橋界隈
A三越本店、




旧三井財閥の発祥となった越後屋より発展した三越。越後屋は当時珍しい「現金掛け値なし」「当時の呉服店が大名・金持ちを顧客としていたのに対し一般庶民を顧客の中心とした」「御客を訪問して掛け売り販売するのではなく、お店に来たもらう”店前売”を行った」「一般庶民でも大切な御客としてお茶を出すなどおもてなしをした」「当時は1着分の一反単位で売ることが当然と思われていたが、顧客の必要とする長さで切り売りした」「販売品目を顧客に広めるビラの作成を日本で最初に行った」「売れ残り品は仕入れ値を切って売り切りを行った」などで庶民の支持を得て急速に売り上げを伸ばし、現在の基盤を築いたと言われている。

三越は数多くの富裕層の顧客を抱えて三越外商の売り上げを伸ばしているが、百貨店業界全般の売り上げ低迷により三越も例外ではなく、伊勢丹との合併を余儀なくされた。

今後三越がどう運営されるのか伊勢丹の効率運営に影響されるとの話もあるが、三越本来の強さを維持しながら利益を向上させていく為に、売り手中心の発想から上記のような「越後屋」の原点に戻って顧客が何を望んでいるかの視点に切り替えた対策をトップ自ら行うことが何時の時代でも重要となる。江戸東京博物館内展示三井越後屋江戸本店


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