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II.AI時代における教育内容の変化

1.米国の動き
アマゾン、フェイスブック、グーグル、IBM,マイクロソフトが共同で「Partnership on AI」を立ち上げ、ロボット、自動運転車などへの応用を検討している。

グーグルやアマゾンなどが米国、欧州のAI関連ベンチャー企業の買収を積極的に行っている。

グーグルは検索、マップ、画像検索、SIRIなど自社のシステムを無料で外部へ開放し、多くの人々に使って貰うことによりビッグデータを取得してAIのアルゴリズムをより高度化している。

2.日本の動き
総務省を中心に「AIネットワーク化検討会議」が開催され、大学、研究機関が参加してAIによるインパクトやリスクを検討している。

銀行、証券会社などがAIを駆使して最も投資効果のある金融商品・株などを推奨する。顧客からの問合せ、クレーム対応などコールセンター業務をAIへ切替える。学校・塾など教育機関では集団授業に代わり個別生徒の学業の進展に合わせて問題を提供し、何処が理解できていないか判断し、理解できるような問題を提供するコンピュータを使った学習が主流になって来ている。

3.教育内容の変化
現在の教育は知識量を競うものであるが、スマホが普及して誰でも図書館を持ち歩いているような状況で疑問が生じるとすぐに検索する習慣が出来ていると、知識量を誇る学生でもすぐに検索をする人には情報の多様性と正確さで劣ることになる。

今後の教育内容として何が必要なのか、多方面で一定レベルの知識量を持つことは今後も重要であるが、コンピューターに使われるのではなく、正しくコンピューターを使いこなすことが重要になる。その為にはデータ分析が出来る、プログラムを自由に作れる、物事の善悪の判断が出来る、グローバルな観点から物を見ることが出来るなどがより一層重要になる。

これらを考えると学生時代にアメリカに数年留学して、ベンチャー企業で働くことにより広い範囲の企業経営知識を身に着ける、大学でコンピュータサイエンスを勉強することにより英語とIT関連知識を得ることなどが勧められる。

これまでは学校と図書館を往復して勉強することが良いこととされてきたが、今後は実社会に貢献するシステムを作る為に外を見て歩くことが重要になる。コンピュータは過去に起きた知識(すなわちデータ)を勉強することにかけては人間に勝るが、実社会は日々変化しており、変化を知りどう対応するかは人間が優る。


参考記事:I.AIは従来のコンピュータ処理とどう違うのか
II.AI時代における教育内容の変化AIと医療


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