ボロ市(動画): http://youtu.be/c8U0uZjM8hU
世田谷のボロ市は430年も前から続いている生活用品から農業用具までを売買する直接生活に結びついた市で、毎年12月15,16日と翌年1月15日、16日に行われる。9:00am-21:00pm
代官屋敷前のふるさと物産コーナーでは,長野県大町の野沢菜、新潟県柏崎の吟醸酒、山口県萩市の萩焼、山形県尾花沢の生そばなどが販売され、素朴な味が良いけんちん汁、玉コンなどの立ち食いがあり、その奥では長く行列の出来る代官餅が売られている。代官屋敷を左手に見て進むと、甘酒、焼き鳥などの食べ物や、餅つき用の杵や臼、太鼓、まな板、神棚、畑仕事用の鍬、包丁、植木バサミなどボロ市らしい商品が売られている。
世田谷のボロ市は、天正6年(1578)に小田原城主北条氏政が世田谷新宿に宛てて発した「楽市掟書」に起源を持つとされる。掟書によると、この楽市は1と6の日の、1ヶ月に6日開かれる六斎市であった。しかし江戸時代になると江戸商業圏の拡大により、市は年に1回、12月15日の歳の市となった。市で売買された品は多彩で、歳の市といっても単に正月を迎える準備のためだけでなく、1年を通して必要とする様々な品物をそろえる場であり、生活や農業生産の上で欠かせない市であった。
この市は、明治6年(1873)の太陽暦の採用によって、翌7年から旧暦の歳の市に相当する1月15日も開かれるようになり、また明治中期には16日も開催の定例となった。市の名称は正式には「市町」といったが、明治中期頃から「ボロ市」が一般的となった。これは草鞋の補強や野良着を繕うためのぼろや、古着などが市商品の大半を占めるようになったからである。
世田谷区教育委員会掲示より
ボロ市写真2、
世田谷線沿線街歩きスポット
:三軒茶屋駅周辺、ボロ市通り・代官屋敷、
松陰神社境内、豪徳寺境内、
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