何故百寿者はこれを食べているのか
TVで100歳以上の日本人が1週間に3日以上食べている食品の上位10品目が紹介された。それぞれ安価で何処でも買える便利さがあり、しかも長寿に有効である栄養素が多く含まれている。
1.豚肉、2.豆腐、3.鶏肉、4.サケ、5.キャベツ、6.納豆、7.ヨーグルト、8.リンゴ、9.サバ、10.梅干し、
1.豚肉:
@筋肉の合成を促し筋肉の材料にもなるロイシンと成長ホルモンを刺激して筋肉の合成を活性化するアミノ酸であるアルギニンを多く含む。ロイシンとアルギニンを一緒に取ると筋肉の増強が進む。牛肉の赤身にも同じ効果があり、脂身が少ない肉ほどロイシン、アルギニンの量が多い。
AビタミンB1を多く含み(鶏肉の約10倍)、糖質の代謝を促進して疲労回復に役立つ。ビタミンB1が不足すると老廃物が溜まりむくみになるので豚肉はむくみ対策に有効。
Bタンパク質が多いと水分を血管に引き込みむくみを無くし、タンパク質が少ないと血管から細胞に水が染み出してむくみになる。この為に豚肉は蛋白質源としてもむくみ対策に有効。注意点としては脂肪分を除くため出来るだけ湯通しをして利用すること。タマネギの入った生姜焼きがお勧め。参考:
50歳以上の体質変化(糖質からタンパク質へ)、
CL-カルニチンが多く脂肪燃焼効果があるのでダイエットに効果的、鶏に比べて約7倍のL−カルニチンがある。L−カルニチンは熱に弱いのでさっと湯通しすること、豚シャブがお勧め。
2.豆腐:
@豚肉と同様にロイシンとアルギニンを多く含む。
Aレシチンを多く含む。レシチンは細胞に栄養や酸素を取り込み、老廃物を排泄することで老化防止に有効。脳の活性化を促す。
Bレジスタント蛋白が多い。特に高野豆腐や高野豆腐の粉末である粉豆腐はレジスタント蛋白が多く悪玉コレステロールの上昇を防ぐ。普通の豆腐100Gに対し高野豆腐20Gとして比較しても2倍近くあり、心筋梗塞や脳梗塞の予防、胃がん物質を抑える、大腸がん予防に効果的。コレステロールを下げて長寿ホルモンであるアディポネクチンを上げる。但し、高野豆腐は塩分を良く吸うので料理に注意。
参考:デザイナーフーズプログラム(DFP)の中でも重要度1群に入るガン予防食品。
C大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをする。女性の更年期障害に有効。コレステロールを下げて腸内の善玉菌を増やす。自律神経を整えて快眠効果あり、骨密度の低下を抑えて骨粗鬆症を予防する。
DビタミンB2は発育ビタミンと呼ばれて、脂質・蛋白・炭水化物のエネルギーへの変換を助けて、子どもの成長促進、大人の皮膚・粘膜・毛髪の再生、肌の新陳代謝を促して美容サプリに利用される。
E新しい肌を作るリジンを含む。リジンはヘルペス治療に有効。
3.鶏肉:
@豚肉、牛肉と同様にロイシンとアルギニンを多く含む。特に胸肉はロイシン・アルギニンが多く牛の赤身の1.3倍含む。鶏肉のタンパク質は肌の毛細血管を強くする。
A特に胸肉はイミダペプチドも多く含み疲労回復にはマグロと並んで有効な食材。
B赤血球を作る栄養素(葉酸とビタミンB12)(葉酸は豚肉の約11倍)があり貧血防止に効果的で焼き鳥のレバーが有効。
C皮にコラーゲンが含まれ乾燥肌対策に、
DビタミンAは豚肉の約7倍、ビタミンAは肌の水分を保つヒアルロン酸を増やす、
4.サケ:
@EPA・DPAを多く含み頭脳の活性化に役立つ
A抗酸化力の高いアスタキサンチンを含む。
5.キャベツ:
@DFPの中でも重要度1群に入るガン予防に効果的な食品
A抗酸化力の高いビタミンCを多く含む、
Bイソチオシアネートが活性酸素を抑える。生で切ってすぐ食べる。
参考:活性酸素発生、害、抑制、
6.納豆:
@DFPの中でも重要度1群に入る大豆食品でガン予防に効果的、
A脳梗塞や心筋梗塞などを防ぐ血栓溶解作用があるナットウキナーゼを含み、
B骨の形成に必要なビタミンKを含む。免疫力強化食品、
7.ヨーグルト:
@腸内の善玉菌を増やす。1か月ごとにヨーグルトの種類を変えると善玉菌が活性化する。ヨーグルトを温めて(電子レンジ500Wで50秒)食べると有効成分の吸収が良くなる。バナナとオリーブオイルを加えると食物繊維・乳酸菌・オレイン酸が補給できる。少量のシナモンを加えると毛細血管の強化が出来る。蜂蜜を入れて食べると蜂蜜のオリゴ糖がビフィズス菌などの善玉菌などの餌になる。
免疫力強化食品、
8.リンゴ:
イギリスの医学誌によると70歳以上の高齢女性の死亡率が食べない人に比べて4割へったという、長寿効果あり。
@ペクチンなど血行をよくする食物繊維が多い。コレステロールが下がり心臓病や脳卒中の予防になる。免疫力強化食品、
A塩分を体外に流すカリウムを含む。
B抗酸化力の高いビタミンCを含む。
C肺がんリスクが58%、心臓病のリスクが39−41%減らす結果が出た。
Dクエン酸、リンゴ酸により疲労回復に効果あり
Dアップルポリフェノールで抗酸化作用があり老化防止になる。メラニン色素の過剰な生成を抑制・紫外線をカットして美白効果がある。
9.サバ:
@EPA・DPAを多く含み、血管壁を柔らかくして血流を良くし、悪玉コレステロールを低下させ善玉を増やして心筋梗塞、脳梗塞予防に効果的、またDHAは神経細胞を柔軟に保ち頭脳の活性化に役立ち、炎症を抑えてアレルギー対策になる、特にサバの缶詰は100G(1缶190Gの約半分)でEPA(2、894mg)・DHA(2,081mg)の量が他の食べ方やサプリメント(4粒でEPA762mg、DHA108mg)に比べて多い。
AビタミンDがカルシウムの吸収を促進、
10.梅干し:
@疲労回復に効果のあるクエン酸を含み、抗菌効果、カルシウムとクエン酸が一つになって骨粗鬆症予防、週に1−2個と食べない場合とでは骨密度は1.2倍違う。クエン酸はカラダをアルカリ性にする食べ物。肝機能の改善や動脈硬化予防にもなる。注意点は蜂蜜入りなど塩分の薄い梅干しを選択する
A梅のバニリンが脂肪を燃焼させ肥満を防ぐ。
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