芭蕉の俳句に詠まれた植物の樹名坂
江戸川橋を起点として神田川沿いに西方約1キロメートルの地域は江戸川公園、新江戸川公園の中間に松尾芭蕉ゆかりの「関口芭蕉庵」を有する風致地区である。俳人松尾芭蕉(1644−1694)は延宝5年(34才)から同8年までの4年間に亘り此処に居住して神田上水の改修工事にたずさわったと言われている。
俳聖と神田上水工事とはまことに妙な取り合わせのように思われるが、彼の前身が伊賀国(三重県)藤堂藩の武士であったことや、藤堂藩(藩祖藤堂高虎以来築城土木、水利の技術に長じていた)が当時幕府から神田上水の改修工事を命じられていたことなど考え合わせると、彼が工事監督として、この改修工事に関係していたことも納得がいくのである。当みどりの推進委員会では、芭蕉にゆかりの深いこの地域を訪ね彼の俳句に詠まれた植物から十二種を選び樹名坂として掲げることにした。東京都みどりの推進委員文京地区会
神田上水:神田上水と芭蕉、神田上水取水口大洗堰跡、神田上水(江戸東京博物館)、木樋、
神田川:神田川と仙台堀、 日比谷入江と大名小路、日比谷入江埋立と神田川、神田川と隅田川、
松尾芭蕉関連:神田上水と芭蕉、関口芭蕉庵、採茶庵跡、芭蕉庵跡、芭蕉記念館、
この十二種の植物として下記が挙げられている。
@サクラ、Aツバキ、Bフジ、Cハギ、Dカキ、Eバショウ、Fチヤ、Gムクゲ、Hタケ、Iシイ、Jカエデ、Kウメ。
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